トヨタ ラクティス 車検整備でお預かりしました。
平成20年式 DBA-NCP100 1NZ-FE CVT 走行距離 39,000km
有害廃棄物排出抑制のためでしょうか、自動車メーカー各社は近年、超ロングライフのクーラントを注入しています。
こちらのラクティスも初回16万キロもしくは7年の早い方で交換のスーパーLLC注入車両。自家用貨物と事業用は初回16万キロは同じですが5年と少し早いです。
これは車検の間隔で設定された交換サイクルだと思いますが、自動車の機械自体が自家用と、貨物、事業用と変わるわけではありませんので、交換時期は整備士の判断に委ねられるのでしょう。
エンジンオイルのように頻繁に交換する液体ではありませんので、シビアに管理する必要はないと思いますが、7年で16万キロ走ったとすると年間約2.3万キロ、5年で16万キロ走ったとすると年間約3.2万キロ。年間2万キロ以上走るクルマに対しては交換時期を早めに設定したほうが無難に感じます。
希釈する水は、工業用精製水が適当だと思います。金属イオンが少なく水路内部の堆積物が抑えられます。注意する点は、従来クーラント使用自動車に高性能クーラントを入れる場合です。高性能クーラント注入で超寿命の記載がある車両は、ラジエータ内壁に特殊な処理がしてあり触媒作用で超寿命を実現していると聞きます。
例えばダイハツの軽自動車は高性能クーラントを使用しながら、交換サイクルは従来の車検毎。懸命にフラシッングして従来車に高性能クーラントを注入しても、あまり意味のないことなのかもしれません。
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