エンジン冷却系統の修理でお預かり中のいすゞ ジェミニ Handling by LOTUS。アイドリングで停車中にエンジン回転が上がったり下がったりするとの症状を伺っていました。いわゆる「ハンチング」です。原因が様々ですから、追究には時間ばかりが経過して一向に先が見えないこともしばしばです。
昭和63年式 E-JT190 4EX1 4AT 走行距離 178,000km
クルマの症状から原因を追究するプロセスに一番技術や経験を要するのは明らかなことなのですが、自動車整備業界は少しおかしいところがあり、その原因となる部品の交換に要する作業時間で工賃(技術料)が決まります。一番大切な無形のものに対する評価を適正にしたいですね。
さて、さすがは和製イタ車、エンジン冷却系統の修理は、なかなかてこずりました(笑)クーラントのエア抜きをしながらエンジンの調子を確認します。伺っていた以上に目立つハンチングです。
奥に配置されるバキュームホースに触れると調子が変化し、確認すると亀裂(劣化)がありました。しかし交換後も調子は変わらず…
エンジンをかけたまま、さらに各部を触診します。すると、スロットルポジションセンサーのコネクタに手首が触れたとき、調子に明らかな変化が現れました!
原因はコネクタ内部の接点不良。接点グリスを塗布して完治です。発見すると他愛もないことです。今回は短時間で運良く発見できて幸運でした。
マフラーからは良好な調子を窺わせる水分が出ています。
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オートフレンズ says
こんにちは!
同感です。チェンジニア(部品交換の工数)ではなく、
エンジニアとしての工数の加算は必要だと思いますね。
資格はもちろんのこと、腕のいいお医者様は高給であるように、
整備業界も顧客満足度の高い整備士は優遇されてもいいですよね。
たけし says
オートフレンズさん
無形のものに対する価値観ですね。特に軽視する自動車整備業界ですから注意が必要だと思います。