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低走行車は特に入念な点検整備が必要です (GF-MCV20 トヨタ ウインダム アイドリング不調)

平成10年式 GF-MCV20 トヨタ ウインダム 始動不良、アイドル不調のご相談です。

初めて拝見するお車で、僕のブログの同車種修理事例をご覧になられご来店されました。

エンジン始動しようとキーを捻りますが、エンジン始動した直後にエンスト。再始動を試みますが同じくエンスト。アクセルを少し踏み込んだ状態でなんとかかかりますが非常にアイドリング回転が低く(約500rpm)不安定な状態です。エアコンを稼動させると若干のアイドリング回転の上昇がありますが不十分で、アイドル回転制御が適切に働いていない典型的な症状です。

1MZ-FEに装着されているISCV(アイドルスピードコントロールバルブ)はスロットルボディー下に配置されています。こちらロータリー式で回転軸が固着していることがあります。吸気上流に吹き返したガソリン中のワニスや、酸化劣化したエンジンオイルが原因だと思います。毎日稼働している車や、エンジンオイル管理の行き届いた車、良質の燃料を補給している車にはこのトラブルが極めて少ないからです。

こちらの場合、車齢15年で走行距離は6万キロ台。走行距離が少なく(長期稼動停止期間があったかもしれません)、エンジンオイルの交換管理があまりよくなかった様子が伺えます。

分解して回転軸に少量のクリーナを塗布、指で固着を解きます。調整が必要な箇所でイエローペイントが施してありますので慎重に同じ位置に組付けエンジン始動→運良くISCVの清掃で完治しました。

そして併せてお車全体の状態を拝見するため24ヶ月点検もご用命いただきました。点検の結果、左リアショックアブソーバの油漏れ(これは車高短スプリングの影響が少なからずあるでしょう)TEMS装着車でショックアブソーバの価格が80,000円/本以上します。他車種流用情報、もしございましたらお待ちしております。

ラジエータホースからの僅かな冷却水のにじみは様子をみましょう。そしてブレーキの周期的な擦過音はディスクローター、パッドを清掃しても鳴り止みませんので社外品パッドの材質に起因しているのかもしれません。ホイールバランスにも狂いがありました。

修理費用とのバランスが大切な車齢だと思います。ご相談に応じますので今後とも引き続きよろしくお願いします。


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