• Skip to main content
  • Skip to secondary menu
  • Skip to primary sidebar
  • Skip to footer
  • ホーム
  • お問い合わせ
  • プロフィール
  • プライバシーポリシー
  • 公式メルマガバックナンバー
  • 丸山モリブデン通販

車の修理屋たけしくん 京都の自動車整備工場

適切に整備した自動車はとても調子がよくて長寿命。プロの整備士がおすすめするタイヤ、オイル交換、国産車・軽自動車・輸入車の車検や修理。京都の認証工場です。

  • 国産車
    • トヨタ
    • 日産
    • ホンダ
    • スバル
    • マツダ
    • スズキ
    • ダイハツ
    • 三菱
    • いすゞ
    • 原付バイク
  • 輸入車
    • アメリカ車
      • クライスラー
      • サターン
    • イタリア車
      • アルファロメオ
      • フィアット
      • ランチア
    • ドイツ車
      • BMW
      • アウディ
      • スマート
      • フォルクスワーゲン
      • ポルシェ
      • メルセデスベンツ
    • フランス車
      • シトロエン
      • プジョー
      • ルノー
    • 北欧車
      • ボルボ
    • 英国車
      • ローバー
    • 韓国車
      • ヒュンダイ
  • 運転技術
  • モータースポーツ
  • メンテナンス一般
    • 新車からのメンテナンス
    • ボディーメンテナンス
    • ホントの話
  • 工具の紹介
  • パートナーサイト
  • English
You are here: Home / 輸入車 / イタリア車 / アルファロメオ / そのタイミングベルト交換、間違っていませんか?(アルファ156 V6 2.5 E-932A1)

そのタイミングベルト交換、間違っていませんか?(アルファ156 V6 2.5 E-932A1)

2013年10月23日 By ITS

CA3E0904.jpg

平成11年式 E-932A1 アルファロメオ 156 V6 2.5 走行距離144,000km

入庫時の走行距離は144,000km。タイミングベルト交換暦は他所であり、その距離は42,600kmと記録されていました。サービスデータでは85,000km毎の交換となっています。よくこの距離まで耐久したと思います。

タイミングベルトカバーを離脱すると、目立つ劣化のないとても良好なタイミングベルトが現れました。前作業者はペイント合いマーク式で交換していたようですが、実はその方法は間違った交換方法かもしれないのです。

PAP_0439.jpg

↓カムブロックという呼び名の特殊工具です。一番シリンダ圧縮上死点をダイヤルゲージでぴちっと出した後、これを装着してカムシャフトを固定。カムスプロケットをカムシャフトから離脱すると位置決めがなく、タイミングベルトの規定張力を与えてから締め付けるという大変込み入った交換方法が取られています。

PAP_0442.jpg

タイミングベルトの個体差を吸収しようという意図のバルブタイミング調整方法だと感じます。国産車の多くはカムシャフトとカムスプロケットの相対位置はノックピンなどで決まっています。こんな面倒な調整など必要ありませんがタイミングベルトの個体差でバルブタイミングはある大きな較差で組まれることになります。

カムブロックを装着するためにはバルブカバーを開けなければいけません。サージタンクやその他付随パーツの離脱を行います。アルファロメオはどのエンジンも同様のバルブタイミング調整です。安い作業工賃の場合は注意が必要です。

PAP_0443.jpg

現状のバルブタイミングを確認しました。1番シリンダ圧縮上死点はプラグホールからダイヤルゲージをセットして精密に測定します。結果、奥側バンクの吸気カムシャフトに遅れがあり、カムブロックがぴったり入りません。

CA3E0448.jpg

手前バンクの吸気カムもカムブロックは装着できるものの、遊びの範囲で若干の遅れがありました。

CA3E0449.jpg

こちらの156、最初にご来店いただいた2年余り前、6000rpm以上の高回転域で回転フィールに違和感を感じていました。どうやら吸気タイミングにズレがあったのが原因のようです。このバルブタイミングのずれは、ほとんど不調を感じません。正規のバルタイで調整した組み上がりがとても楽しみになってきました。

PAP_0576.jpg

少し手間はかかりますがせっかくですので、古いタイミングベルトでバルブタイミングを調整し、新しいタイミングベルトに交換した後の誤差を検証しました。タイミングベルトの個体差が、アルファエンジンのシビアな調整にどの程度影響するか確かめたかったのです。

結果、大きくずれてしまうのでした…

新車時にバルブタイミングが狂って組まれていると噂されるアルファロメオのエンジン。今回それがはっきりとわかりました。アルファはエンジンに当たり外れがあると言われますが、それはバルブタイミングの狂いであって、エンジンそのものの機能にばらつきがあるのではないかもしれないのです。

PAP_0573.jpg

想像以上にシビアなバルブタイミング調整。開店時間中の回転の速い作業の合間や、雑音の中ではとても集中して作業できません。静かな深夜の時間帯にシャッター降ろして作業に集中します。こんなに何回も何回もクランクシャフト回したタイミングベルト交換初めてです。

不慣れなのもありますが、いい加減に組めてしまうアルファロメオのエンジンは組み手を選びます。新しいタイミングベルトを張って、クランクシャフトを2回転。テンショナーの張りが微妙に変化しますから専用のテンショナーツール(張り調整工具)で微調整をし、さらにクランクを2回転。

テンショナの張りがバルブタイミングに影響し、再度テーパー勘合しているスプロケットを専用プーラーで離脱。狭いスペースに特殊工具をバラし、一つ一つの部品を知恵の輪のように入れて中で組み立てます。そしてスプロケットを引き抜いた後、狭いスペース内でばらばらに分解してひとつずつ取り出します。

PAP_0580.jpg

カムブロックがぴたりと合う位置でスプロケットを締付→再度クランクを2回転しますとまたテンショナの張り位置がずれていますので、再調整。クランクを2回転しますと、またバルブタイミングが微妙にずれます。これを延々繰り返して精度を上げていきます。気に入らなければ、何度でもこの時間のかかる作業を行います。無心にならないと気負けします。

PAP_0572.jpg

そしてようやく納得のいく調整が完了し、バルブタイミングがピタリと合った調律のとれたエンジンは想像以上。予想通り6000rpm以上の高回転域でピックアップがまるで違いました!

↓Windows PC で動作するイタ車専用外部診断ソフトmultiecuscanでエンジンの各データをチェック

最終チェック完了後、オーナー様にお渡し。快音を奏でながら千本通りを駆け下りて行きました!
早速高速道路で長距離ドライブされます。高速走行時の感想お待ちしております。

《関連記事》
完調のツインスパークを求めて(アルファ156セレスピード タイミングベルト交換)
完調への道しるべ(アルファロメオ 147 2.0TS セレスピード Selespeed タイミングベルト交換)
アルファロメオの旋律のために(アルファ147 GF-937AB タイミングベルト交換)
アルファ 156 2.0TS セレスピード タイミングベルト交換 (GF-932A2)
イタフラ車など輸入車のタイミングベルト交換

Filed Under: アルファロメオ

丸山モリブデンを注文する

添加剤が効いたと感じたことがないあなたへ『丸山モリブデン 幻の関西地区限定ver. 』オンラインショップ

丸山モリブデンが初めての方は、まず以下の無料講座をご覧ください。 【無料講座】幻の添加剤『丸山モリブデン』の効き目が凄いワケ 丸山モリブデン ベースパワー 幻の関西地区限定ver. … 丸山モリブデンを注文する! about 添加剤が効いたと感じたことがないあなたへ『丸山モリブデン 幻の関西地区限定ver. 』オンラインショップ

公式メルマガバックナンバー

【全バックナンバー公開】メルマガ版 車の修理屋たけしくん note で復活!13年分の限定配信メルマガを順次掲載

13年間限定配信してきた、たけしくんのつぶやきを公開! 「メルマガ版 … 詳細を見る about 【全バックナンバー公開】メルマガ版 車の修理屋たけしくん note で復活!13年分の限定配信メルマガを順次掲載

Primary Sidebar

公式メルマガバックナンバー

【全バックナンバー公開】メルマガ版 車の修理屋たけしくん note で復活!13年分の限定配信メルマガを順次掲載

13年間限定配信してきた、たけしくんのつぶやきを公開! 「メルマガ版 … 詳細を見る about 【全バックナンバー公開】メルマガ版 車の修理屋たけしくん note で復活!13年分の限定配信メルマガを順次掲載

スポンサードリンク

たけしくんの紹介

スーパーカーブームの真っ只中、中小工場が密集する街で育った小学生の僕は、道端に転がるボルトを仲間と拾い集め、真剣に自分たちの自動車を作ろうと… [続きを読む]

読者様からのお便り

  • 37万キロでサスペンションの要(かなめ)を再認識 アームブッシュの交換(UA-SCP10 トヨタ ヴィッツ) に プレミオおじさん より
  • 37万キロでサスペンションの要(かなめ)を再認識 アームブッシュの交換(UA-SCP10 トヨタ ヴィッツ) に ITS より
  • 37万キロでサスペンションの要(かなめ)を再認識 アームブッシュの交換(UA-SCP10 トヨタ ヴィッツ) に プレミオおじさん より
  • ストライベック曲線で低粘度エンジンオイルをおすすめしない理由を考える に 軸受鋼生産技術 より

月別 過去の投稿

最近の投稿

  • ダイハツ マニュアルミッション車によく見られるクラッチ不具合(DBA-L275S ダイハツ ミラ MT)
  • 冷媒高圧がプレッシャスイッチのリミットを超えるエアコン不調の原因(GBD-U71V 日産クリッパー)
  • エンジン警告灯が点いて体感不調がない故障例(DBA-L175S ダイハツ ムーヴ P0325)
  • 37万キロでサスペンションの要(かなめ)を再認識 アームブッシュの交換(UA-SCP10 トヨタ ヴィッツ)
  • 特殊工具なしでできる?スズキ ハイブリッド ISGベルト交換 (スペーシア DAA-MK53S)

サイト内検索(複数ワードはカンマ , 区切り)

人気の記事一覧

Footer


This Website is Produced by ITS

公式SNS

  • Facebook
  • Instagram
  • Twitter
  • Youtube

サイト内検索(複数ワードはカンマ , 区切り)

カテゴリー別 過去の投稿記事

スポンサード・リンク

  • 日本語
  • English

Copyright © 2025 · ITS All Rights Reserved