(↑燃料ポンプ確認のため燃料タンクを離脱)
「出先でエンジンを掛けようとしたらセルは勢いよく回るけど、エンジンが掛からない」とレッカー搬送されてきました。
平成21年式 CBA-HE22S 走行距離30,000km
以前、電動ステアリングロックにメーカー改善対策を施した車両です。何らか関係があるかもしれないのでG-scanを用意しておきました。症状を確認するためにエンジンスタートを試みます。お客様の訴えどおりセルは勢いよく回りますがエンジンに火が入りません。走行距離3万キロ程度で、まさかとは思いましたがエンジンルームの燃料ホースを指でつまむと燃圧(残圧)が感じられず… 間違いなく燃料ポンプの作動不良です。
↓コネクタのアースが熱で変形、変色していました。樹脂の癒着でコネクタ離脱が困難です。
タンク内は綺麗でしたが、ポンプストレーナの汚れが少し気になりました(ガソリンスタンド選びは慎重に)。
メーカー保証は受けられませんが、メーカーにフィードバックするためにスズキディーラーに搬入。適切な処置(コネクタピン交換、ポンプ交換)を経て修理完了としました。コネクタピンの接触抵抗が原因の可能性が高いという印象がありますので、同型ポンプ搭載車にはコネクタ部の点検と予防措置を今後の点検整備項目に追加しようと考えます。
《追記》
こちらのラパンにはMOTUL H-Tech 5W-30 を入れています。直後から燃費向上、静粛性向上の感想を頂戴しました。MOTULのVHVIは、軽ターボには特に相性が良い印象があります。