サンバーディアスです。クラッチペダルが急に軽くなり、クラッチが切れなくなったとのことでレッカー搬入されてきた車両です。
平成18年式 LE-TV2 MT 4WD 走行距離145,000km
クラッチワイヤーでも切れたのだろうと思っていましたが、予想に反してワイヤーケーブルは無事でした。調べますとレリーズフォークの遊びが極端に大きく、クラッチ本体に何か大きな不調がある様子です。
リアエンジン車で4WD。軽バン、トラック系で最もトランスミッション離脱が難しい車両ですね。標準作業ではエンジン脱着を伴う旨記載がありますが、いつものように荷台に角材とチェーンを利用してエンジンを宙吊りにし、不要な手間を極力省きます。
車両後端のメンバーやマフラーを取り外しますと、トランスファ付の大きなトランスミッションが比較的簡単に離脱できます。
僕はこのようなひどい状態のベアリングは初めて見ましたが、比較的よくある故障なのでしょうか??
さて、サンバーには付きもののエンジンオイル漏れ。トランスミッション離脱しましたので併せて修理いたします。
サンバーのエンジンEN07は、クランクシャフトリアシール付近からと思われるエンジンオイルリークが見られますが、ほとんどの場合、クランクシャフトシールの交換だけでは治りません。
クランクシャフトベアリングキャップの端に組まれているパッキンを交換する必要があります。面倒でもオイルパンを剥離し、ベアリングキャップを取り外して再シール。
後は逆の手順で組み付け完成です。
走行距離がそれなりに延びていますので、クラッチワイヤーも新品に交換しました。エンジンはまだまだ元気ですので20万キロ目指して頑張りましょう!
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hiro says
はじめまして いつも拝見しております
車は違いますがレリーズが同じように焼けて切れなくなったことがあります
原因として常に運転者がクラッチペダルに足を置いて運転しているか、もしくは2速発進多用で半クラが多いと
ベアリングがカバーに押されて回され続け
レリーズのグリスが熱で流れ落ち焼けて破損し
バラバラになったレリーズを見た事あります
不要時以外はペダルから足を離し、高いギヤでの発進をやめないと再度同じことがあります
とはいえお客さんに説明するのが難しい…
運転方法が悪いのか!って逆切れされたことがありますから(泣)
たけし says
hiroさん、コメントありがとうございます。
なるほどの推察ですね。
実はこちらの車両、最近運転者が変わりました。クラッチディスクの残量がまだまだ十分だったため首を傾げていたのですが、ペダルに足乗せが可能性高いです。
早期再入庫しないことを祈ります。