フィアットグループ(フィアット、アルファロメオ、ランチャ)の電子制御システムと通信できる汎用スキャナーは数少なく、
その理由は、第一に車両のデータリンクコネクタ(DLC)が同じ規格形状のJ1962でも、ピンアサインが独特だからと思います。
インパネの警告表示の意味を知るためだけでなく、各種アダプテーションやキャリブレーションもこのような通信機器が必要ですから、「使える」機器を手元に置きたいのです。
2009年にFiatECUScanという名でリリースされたmultiecuscanは、いくつか存在するPCベースのアルファロメオ診断機を凌駕します。
DLCが3ピン時代の車両から最新の車両までカバーできるのはこのアプリケーションをおいて他にないでしょう。このソフトウエアの開発スタッフ、技術力のすばらしさはいうまでもありませんが、車両に関する情報の入手方法など想像にも及びません。アップデートも頻繁で、クライメートコントローラにもアプローチできる最新バージョンは、ディーラー専用機エグザミナーに迫ります。
最近、専用のインターフェイスを同サイトで販売開始したようですが、旧来のKKL VAG-COMや、ELM327などを通信する対象に応じてモディファイするのが賢い使用方法だと思います。
フリーバージョンでは通信できるECUに制限があります。例えばこのように赤字で表示されるものです。
50ユーロをPayPalで支払い、ハードウエア毎に対のライセンスを取得。わずかな投資で、夢の機能を手にすることができます。
まずエンジン
次にエアバッグ
さらにABS
multiecuscanのWebサイトでは、変換ケーブルの製作を推奨していますが、僕は切り替えスイッチを増設した専用インターフェイスを使用して面倒な組み替え操作の手間を省きます。
いずれ入庫するCAN通信の車両に関しては、ELM327インターフェイスのモディファイを検討中です。モディファイケーブルやソフトの入手方法などのお問い合わせ歓迎いたします。
↓僕も読んでいるメンテナンスブックです。アルファオーナー様におすすめの書籍です。