スズキ エスクードです。短期間で多走行されるお客様です。エンジンオイルはもちろん、ギアオイルについても定期的なメンテナンスをされています。
平成19年式 CBA-TD54W J20B 5MT 走行距離40,000km
今回、作業をご依頼いただいた一番の理由は、停車時1速ギアにシフトし辛いときがあって、一旦2速や3速にシフトしないと入らないからでした。僕の過去の記事をご覧になられ、スバル純正オイルのギアシフト改善効果に期待されたようです。
トランスミッションについては在庫のスバル純正ギアオイルエクストラS 75W-90 GL-5でよいと思います。その他フロント、リアデフ、トランスファについては指定の粘度が80W-90でしたので、スバル純正LSD用ギアオイル80W-90 GL-5をチョイスしました。
スバルのギアオイル、どちらも他のギアオイルにはない特有の匂いがあります。もちろん硫黄系のギアオイル独特の匂いはありますが他の緑褐色系のギアオイルとは随分印象が違い、色も淡い琥珀色。
さて、交換後のフィーリングをお客様に伺いましたところ、今までにはない感想を頂戴しました。1速ギアへのシフトの困難さは、ほぼ解消されたとのことでした。ただ、シフトフィールがもっとも良かったのは交換後約300km走行時だったとのことです。その最良と感じたピークの後も交換前とは比較にならないくらいシフトは軽いのですが、300km走行時点の全く抵抗のない円滑な感覚とは違い、少し手応えがあるそうです。
ギアオイルにはワンレース、ワンラリーのみで抜き替えてくださいと指定のあるものが存在します。酸化劣化が強烈に進む添加剤が入っているのかなと想像していますが…
今回の事例もそれとよく似た作用があるのでしょうか? ギアオイル交換後、シフトフィールの改善に一時的なピークがあったのは非常に興味深いことです。今後も定期的に交換のご依頼があると思いますので、今後の変化、また次回交換後のフィーリングの変化などお知らせいただけるとうれしいです。ご来店誠にありがとうございました。