ライフのマニュアルミッション車です。スバル純正ギアオイルを注入してシフトフィールが改善した以下の事例をお読みいただき、遠方よりご来店いただいたお客様です。
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平成11年式 JB2 E07Z 5MT 4WD 走行距離 213,000km
症状は3速へのシフト時にすばやく入れるとギア鳴りするというものです。
ギア鳴りしているという時点で、ハブ、スリーブ、シンクロナイザリング、それぞれのチャンファに幾分か磨耗があるのは確実で、これがギアオイルの性能で回復するとすれば、シンクロリングとギアのコーン部の摩擦力向上に期待するしかなさそうです。
お客様は、指定粘度のギアオイルでなく、80W-120の固めのオイルをチョイスされ、高粘度のオイル使用によりギアの攪拌抵抗を増やして回転を早く落とす効果を狙っていらっしゃいましたが、気温が低くなる季節には高粘度のオイルが災いして、特に1速のシフトが困難になる弊害が出ていたそうです。
今回も『スバル純正 ギアオイルエクストラS 75W-90 GL-5』を注入します。注入直後からフィーリングは改善されたそうですが、翌日にうれしいメッセージを頂戴しました。
『 オイルいいですね!ギヤの入りがかなり改善しました。コーントルクがしっかり発生してますね。
前はシフトアップのときだけ粘度の高いオイルの抵抗でなんとか同期していましたが、シフトダウンも入るようになりました。 シンクロできちんと同期している感じです。
入らないミッションには間違いなさそう。オイルでここまで変わるとは驚きです。
添加剤なのかわかりませんけど、技術的には金属同士の摩擦係数が上がっているのではないかと思います。
今までテーパ部が磨耗していると思ってましたが違うような気がしてきました。摩擦係数アップしてスリーブでシンクロをきっちり押せているのではないかと?
引っかかりが増すようなら改善する理由が少し理解できます。
ただし、高速の合流で2速をレブまで引っ張って3速に入れるときは気をつけないとダメでした。回転差が大きいと同期までの待ち時間があるのでガマンが必要ですね。
あとは油温が上がったときどうなるかとどれぐらいの期間維持できるかですね。』
と、機械設計をお仕事にされているそうで、非常に技術的な興味深いコメントを頂戴しました。
多走行車で、チャンファが磨耗していると予想されるマニュアルミッションにも改善の効果があるスバル純正ギアオイル。
調べますと LSD用の80W-90 GL-5もあるとのことで、こちらもとても興味があります。
長期使用後の感想などまたお聞かせください。この度は遠方よりご来店、誠にありがとうございました。
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