中型タクシーのクラウンセダンです。トランクの開閉が不調できっちり閉まらないということで入庫しました。
平成17年式 ABA-YXS10 3Y-PE 4AT 走行距離約300,000km
トランク開閉回数の多いタクシー車両でも、とりわけクラウンセダンに多く見られる故障事例です。リアのコンビネーションランプがトランクにも配置されているので重量があります。
一方、小型タクシーで使われているYXS11のコンフォートもトランクの開閉機構は同一構造ですがトランクは軽く、50万キロ以上走行した車両でも滅多に無いトラブルです。
リアガラス下のスピーカーボードをめくると、トランクアームの支点が現れます。
トランクアームの支点とスプリングを支えるブラケットは、スポット溶接で片側4箇所ずつ固定されています。スポットカッターを用いて丁寧に取り外します。
痛んでいたブラケットはご覧の状態。
スプリングを支える部分が捩れてしまい、スプリングが噛みこんだのでしょう。すっかり機能不全になっていました。
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