アルファロメオ156 V6 2.5です。
「以前から時々助手席エアバッグのキャンセルを示す黄色い警告灯がチラチラと点滅するときがあったが、今回はその黄色の点滅の後、メーターパネル中央の赤いエアバッグ警告等が点灯したままになり、エンジンを掛けなおしても消灯しないので、診て欲しい。」
との依頼です。いつもご用命ありがとうございます。
平成11年式 E-932A1 6MT 走行距離98,000km
この年式のアルファロメオ(広くはフィアットグループの車両)の外部診断機との接続コネクタJ1962のピンアサインは特殊です。
例えば、今回診断するエアバッグコンピュータにアクセスするためには汎用診断機では難しいとされていました。現在は、Web上に便利な有償ソフトウェアがあります。極めて多機能のmultiECUScanを今回は使ってみましょう。尚、ノートPCとUSB接続されるインターフェイスには独自の改造を施してあります。
multiECUScanが推奨する「変換ケーブル」無しで診断できるようにケーブルに細工してあります。
COMポートの設定その他で少し手間取りましたが無事エアバッグECUに接続しました。
フォルトを呼び出すと、聞き慣れない英単語が…
調べるとどうやら助手席側エアバッグ発火回路の不良のようです。そしてそれは時々接触不良が起きているようで、エラーをクリアすると、現在継続する不具合はなくなりました。
一旦、何も処置せずお返しします。再点灯するまでお乗りください。次回、同じフォルトが出ましたら、順番にコネクタの接触を点検&処置していきましょう。