ダイハツ ミラです。ストップランプバルブが切れたとご来店でしたが、店の入り口の段差通過時に
「コト…」
とかすかに異音がしました。
平成15年式 LE-L250V 3AT 走行距離77,000km
お客様にご説明申し上げ、リフトアップして確認するとフロントサスペンションのロワーボールジョイントに大きなガタが確認できました。
ボールジョイントのガタを放置していると、ボールジョイントが完全に脱落し、ドライブシャフトが抜け、走行不能に陥ります。
大変危険ですので緊急入庫いただくことになりました。
さて、こちらのミラのロワーボールジョイントはロアーアームと一体になってますので、ロワーアームの交換作業になります。比較的簡単に作業が済むと予想していたのですが…
ご覧のとおり、ロワーアーム後方のロングボルトがフレームに当たって抜くことができません(泣)
エンジンメンバーを離脱する必要があるようです(標準作業時間が長いので不思議に思っていましたが合点がいきました)。
しかし、このボルトを抜き取るためだけに重作業は避けたいです。
そこで、ボルトの頭を切断し、
新品ボルトを手配。ボルトナットを上下逆につけることで、難儀な作業を回避しました。
簡単に書いていますが、入り組んだ場所の12mmのボルトを切断するのは大変でした。(エアソーで20~30分/本)
以前にエンジンマウントのボルトも同じような干渉が起こり、同様の作業をしたことを思い出しました。
国産車では珍しい整備性の事例に、その後改善はされたのかなと疑問に思った一件でした。
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