スズキ キャリィです。
「以前から燃料計の針があがらなかったことが時々あったが、最近完全に動かなくなり、残量がわからず不安なので修理してほしい。」
とのご依頼です。
平成4年式 V-DC51T 4MT 走行距離91,000km
燃料計の仕組みは単純です。燃料タンクに挿入されたセンダーユニットの抵抗値の変化に応じて燃料計が動くというアナログ回路。まず、タンク上部の平端子を外してアースさせ、燃料計及び配線が正常か確認します。
全く燃料計の針が動きません…
ここで針が動くとセンダーユニットかセンダーユニットのアース回路の不良となるのですが、今回は上流の不具合のようです。メーターパネルを取り外し、メーター裏で燃料信号線をアースさせ、燃料計単体の検査をします。
すると針が上昇し始めました。
したがいまして、タンクからメーターパネルまでの配線不良が濃厚です。
簡易テスターで配線抵抗を測定します。
すると47.1kΩと異常な数値。どこかで接触不良があるのでしょうが、配線テープやコルゲートチューブで覆われた該当配線を辿っていくのは大変です。パラレルに配線を引きなおすことにしました。
そして、無事燃料計の動きが復活しました!(オーナー様、ガス欠が不安とのことでしたが、1/4しか入ってませんでしたよ(^^;;;
年式相応にその他配線も痛んできている可能性があります。今後の経過を観察しましょう。