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三菱 ミニカ 発進時エンスト(E-H31A、キャブレーター清掃)


三菱ミニカです。「今日は6回もエンストした。」とご来店いただきました。

平成7年式 E-H31A 4A30 3AT 走行距離80,000km。

約1年ほど前からエンストの症状を訴えていらっしゃいました。ご来店時にはいつも症状が改善されていて、お預かりできず十分な診断ができなかった車両です。

毎回ご来店時、「信号待ちでエンストする。今日は〇回エンストした。」と仰いますので、信号で停車中アイドリング回転が下がってエンストするものだと思い込んでいました。

今回はしばらくお預かりでき、早速症状を確認します。すると、アイドル不調ではなく、加速不良であることが判りました。いつも思いますが、問診は難しいですね。

停車からアクセルを踏み込むと回転が上がらずそのままエンストします。再始動は容易です。アクセルの踏み込みが極緩やかだと症状は判りにくいですが、エンストもしくは加速初期、息つきします。

まず点火の確認。タイミングライトをセットして試運転。全プラグコードでエンスト直前まで発光が確認できました。プラグの焼け具合も良好です。ディストリビューターキャップ、ローター、プラグコードは1年前に新品に交換していますのでまず問題ないでしょう。

次に燃料系統。写真はすでに清掃済みのものですが、キャブレーターの見える範囲にかなりの汚れが付着していました。中には細い通路もありますので、キャブクリーナーと圧縮空気で念入りに清掃します。

ここで再度試運転します。かなり症状が改善されました。キャブレーターの汚れの堆積が影響している模様です。

再度念入りに清掃します。すると完全に息つき、エンストが無くなりました。

このエンジン、エンジンオイル交換管理があまりよくない車両で、ブローバイガスとともにキャブレータを通過するエンジンオイルミストが影響していたようです。

キャブレーター清掃の比較的簡単な処置で完治してよかったと思います。

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