「中古で買ったばかりの車で、アイドリング時にエンジンの振動が大きいように感じる。簡単に治るようなら診て欲しい。」と入庫したのは
平成10年式 E-GC35 RB25DE 走行距離100,000km
現状渡しで購入されたそうです。早速症状を確認しますが、全く好調で問題ありません。
このエンジンは比較的ダイレクトコイルの不調が起こりますので外部診断機(インターサポートVM2)でバランステストを行いました。しかし、正常な状態では解決の手がかりになるようなデータ補足はできませんでした。
スパークプラグは全数交換し、シリンダの圧縮圧力も簡易的に測定します。
マックツールズの差圧型リークテスタを使います。各シリンダを圧縮上死点に合わせるのに時間はかかりますが、特にバルブの密着不良は漏れがあるとマニホールドに空気が漏れ出しますので、とてもわかりやすいです。
こちらのエンジンは6気筒とも正常でした。
さて、元ついていたスパークプラグの状態ですが、4番だけ碍子部が茶色くくすぶっていた形跡がありました。(上から3番目(下から4番目です))
エンジンチェックランプの点灯がありませんので、4番コイルの2次側の不良と思います。
取り外しが容易な1番と4番のコイルを入替、組み付け後試運転しますとすぐに症状が現れ、同様にバランステストの結果1番シリンダに不調があることがわかりました。
元4番コイルを他のシリンダへ入替え、不良箇所が移動することから元4番のコイルの不良がわかりました。お客様にはコイル全数交換をおすすめしましたが、費用の関係で悪い4番コイルのみの交換となりました。
kaz says
はじめまして。
メカが好きで、車は自分で車検を通しています。
ここの記事に出会い、プロが居たと思い、嬉しくなりました。近くのカスタマーが羨ましく思います。
近々私のブログで紹介したいと思っています。
ではまた。
たけし says
kazさん、はじめまして。
早速ブログを拝読いたしました。ブレーキ関係の整備の記事で、同車の特にマスターシリンダーの取り外しに苦労があったのではないかと察します。
コンタクトブレーカポイント付のころのスバルの水平4気筒サウンドはとても心地よいですね。
私のページを紹介いただけるとのこと、大変光栄に思います。
今後ともよろしくお願いします。
kaz says
お返事ありがとうございます。
マスターシリンダーの取り外しはそれほどでもありませんでした。
それより、三菱ミニキャブのサーモスタットのほうが面倒でした(辿りつかない!)。
この車は、エンジンは悪いとは思いませんが、品質が低いですね。
H3製サンバートラックを交換することにしました。
距離35万キロ以上。今まで故障で止まったなどということ、皆無です。
暫く前から、フロントのハブベアリングのガタが出ていますし、これから続々出てきそうですので買い直しを決意しました。
冷却系ホース類のヒビも無く、パワー低下を感じるとはいえ、エンジンも快調ですし、ヘッドからのオイル漏れもわずかです。クラッチ板もまだ交換していません(これは乗り方のせい?)。
スバルには本当に感謝しています。次も、もちろんスバルです。
ダイハツのトラックなどには乗りたくもありません。製造を続けてほしいですね。
所で、工場名や場所は出さないのですか?
整備を受けたい方はどうしたらいいのですか?
紹介にあたり、その辺りの情報を教えて頂けたら幸いです。
また、出さない方針でしたら、最低限の情報(県名等)でもメール頂ければ嬉しく思います。
たけし says
kazさん、こんばんは。
走行距離35万キロ超でクラッチ交換無しとは驚愕です!スバルサンバー系は基本メンテナンスが良ければ本当に長持ちする車種なのに整備士やユーザーの無理解で朽ちていく個体が多くて見ていられません。
さて、私は京都市北区の整備工場の従業員です。このブログは私自身の備忘録であるとともに同業者向けの情報交換のために書き始めたものでしたので敢えて具体名を明かして来ませんでした。