スバル サンバーです。
オイル漏れがひどいので直して欲しいとの依頼です。
平成13年式 GD-TV1 3AT 走行距離110,000km
エンジンオイルの管理があまり良くない車両です。今回の車両はエンジンとATの間からの漏れが特にひどいのでクランクシャフトのリア側オイルシール付近からの漏れです。
2WDの場合、エンジンはそのまま車両に残し、AT本体だけの離脱が可能ですので比較的簡単な作業になります。
こちらがリアクランクシール付近の写真です。漏れ出たオイルが長期間たまっていたのか、スラッジ化してます。
スバルの軽4気筒エンジンは、クランク最後端のベアリングキャップが他のメーカーエンジンで言う「リテーナー」を兼ねています。すなわち、ベアリングキャップにリアクランクシールが圧入されている構造です。
ベアリングキャップ両側面には、四角柱状のゴムパッキンが配置されていてエンジンオイルをシールしています。他社エンジンでは見かけない構造です。
こちらのパッキンも同時に交換しておかないと、オイルシールだけの交換ではオイル漏れが直らない場合がありますので注意が必要です。
オイルパンを離脱する必要がありますが、しっかりと処置しておきたいですね。
↓いつも使用しているカッパーミックス(銅混合)液体シールです。とても高性能
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べっち says
初めましてべっちと申します
自分のサンバーもオイル漏れで悩んでいて
ネットで検索していてたどり着きました
こちらに載っている作業で料金的にはどのくらいになるのでしょうか?
失礼な質問かもしれませんが教えていただけますでしょうか?
よろしくお願いします
たけし says
べっちさんはじめまして。
こちらの作業はトータルで約5万円です。
これに部品代(オイルシール類、液体ガスケット、エンジンオイルなど)がプラスされます。
エンジンを離脱させるとホース類が多数必要になり、冷却液再注入の料金もかかります。こちらの工法はトータルでかなり安く仕上がります。
しかしながらスバルのエンジンのオイル漏れはひどくなるとすべてのパッキンシール類を交換しないと完全には直りません。
今回の作業も一番ひどい部分を治療しただけで、その他エンジンフロント部などにじみは完全には治癒しておりません。
エンジンオイル管理の重要性を感じる症例です。