カテゴリ: スバル

トミーカイラ M20b エンジン始動不能の意外な原因(スバル インプレッサ E-GC8)

トミーカイラ M20b(スバル インプレッサ)です。セルモーターは回るが、エンジンが始動しないと連絡が入りました。

平成6年式 E-GC8改 EJ20 5MT 走行距離124,000km。

ご自宅のガレージで始動不能に陥ったとのこと。店に搬入後、最初に気が付いたのは、イグニッションキーONで燃料ポンプの作動音がしないことでした。この車種の燃料ポンプは、イグニッションONで燃料ポンプが数秒動くはずです。

燃料ホースも柔らかく。燃圧が低いことがわかります。燃料ポンプ本体が故障したのでしょうか?僕が拝見する以前の整備記録から、燃料ポンプの交換歴がありましたので、入念に点検する必要があります。

燃料ポンプはトランクルーム前方のサービスホールからアプローチできます。

ポンプブラケット部のコネクタを離脱して電源端子にテスターを当て、イグニッションをONすると、12V+電源は問題なく来ています。ポンプ自体の不良かと思いがちですが、アース端子を点検します。

すると、ポンプアースは抵抗値が400オームと高い値を示しました。

アース不良が濃厚です。

コネクタ近くのアース配線の被服を一部剥がし、ジャンパー線をつないでボデーに接続。イグニッションONすると、勢いよくポンプが回り始めました!

セルを回すと一発始動。完全暖機までアイドリングさせましたが、吹け上がりも含めて問題ありません。

さらに、詳細点検した結果、後部座席下のコネクタでアース線の焼損が確認できました。

焼け焦げたコネクタのついたサブハーネスを交換、念のためアースを追加して修理完了としました。

《関連記事》
トミーカイラ M20b エンジン始動不能(E-GC8 スバル インプレッサ)
トミーカイラ M20b 時々エンスト(E-GC8 スバル インプレッサ)


Published by
ITS