スーパーの地下駐車場を降りていく際、ボンネットから蒸気が噴出し、車を降りてみると緑の液体が流れていたとのこと。
最寄のガソリンスタンドで見てもらったら、ラジエータキャップが割れているのでそれが原因ではないかと言われたが、よく診てほしいとのことで入庫したお車です。
平成9年式 サターンワゴン S8Z 走行距離30,000km。
入庫したときは、ラジエータの液量不足の警告灯が点灯し、サブタンクも空に近い状態でした。
ラジエータキャップを見ると、内側の一部に割れがありましたが、圧力弁とは直接関係なさそうなので他に原因がありそうです。
しかし、サターンの部品、簡単に手に入るのでしょうか?
ラジエータキャップを部品商に注文すると、3日後との回答で国内にはあるようです。
新品ラジエータキャップ到着まで原因を探ることにします。
長時間アイドリングを続けていると確かにサブタンクに付いているラジエータキャップ付近から蒸気と共にLLCが勢いよく噴出します。
明らかにオーバーヒートですが、室内の水温計の針は半分にも達していません。
輸入車は圧力が高めだからキャップの不良で沸点が下がって噴出してしまうというスタンドマンの推測。
でもおかしな点があります。
ラジエータファンが全く回っていないのです。
サターンという車、資料が簡単に手に入りません。
ディーラーも知らないうちに無くなりましたし…
ラジエータファンの制御はどうなっているのでしょう?
水周りを確認しますが、センサーらしきものは1つだけ。
もう一つ、サブタンクにレベルセンサーがありますが、関係なさそうです。
ということはこの一つの水温センサーで水温計もエンジンもラジエータファンも制御しているということなのでしょう。
とにかく外してみます…
と、
明らかにクラックが入っています。
お湯につけて抵抗値を計ります。
一応負特性にはなっていますが、抵抗値のデータがないので正常かどうか判断できません。
クラックが入っているのだから原因でなくても、異常なんだから交換しなければいけません。
幸い部品の値段も安くて、しかもGMと共用部品だったようで、翌日には到着しました。
で、結果は完治でした。
ラジエータファンを動かす水温になっていてもセンサーの特性のズレで、ファンが回らずオーバーヒートしていたようですね。
念のため、サーモスタットとウォータポンプの点検も実施しました。
MY車暦 says
はじめまして^^
私のブログで
こちらの記事を紹介させて頂きましたので
ご連絡させて頂きました。
紹介記事は
http://ko7209.blog79.fc2.com/blog-entry-290
です。
これからもよろしくお願いいたします^^
たけし says
MY車暦さん、はじめまして。
ご紹介ありがとうございます。
こんな記事の内容でよかったのでしょうか?
こちらこそ、よろしくお願いします。